現代語訳 法華玄義(上)
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【目次】
凡例
(妙法蓮華経玄義 巻第六上)
第一章 妙法蓮華経の「名」を解釈する――五重玄義(1)[続]
(6)感応妙
①感応の名称を解釈する
②機と応の様相を明らかにする
③機と感の相違を明らかにする
④機と応の相対を明らかにする
⑤麁妙を明らかにする
⑥観心を明らかにする
(7)神通妙
①神通の順序を明らかにする
②神通の名と数を提示する
③神通の相違を論じる
④神通の麁妙を明らかにする
(8)説法妙
①法の名を解釈する
②法の大小を区別する
(妙法蓮華経玄義 巻第六下)
③縁に対して相違があることを明らかにする
④法の所詮を明らかにする
⑤法の麁妙を明らかにする
⑥法の観心を明らかにする
(9)眷属妙
①来意を明らかにする
②眷属を明らかにする
③眷属の麁妙を明らかにする
④法門の眷属を明らかにする
⑤観心の眷属を明らかにする
(10)功徳利益妙
①利益の来意
②正説の利益
1 遠益
1.1 七益
1.2 十益
1.2.1 果の利益
1.2.2 因の利益
1.2.3 声聞の利益
1.2.4 縁覚の利益
1.2.5 六度の菩薩の利益
1.2.6 通人の利益
1.2.7 別人の利益
1.2.8 円人の利益
1.2.9 変易の利益
1.2.10 実報土の利益
1.3 遠益・十益を問答によって考察する
(妙法蓮華経玄義 巻第七上)
2 近益
3『法華経』の益
③流通(経を弘通する)の利益
④観心の利益
ⅴ 権実をしっかりと結論づける――五段の5
Ⅱ 本門の十妙
ⅰ 本迹を解釈する
ⅱ 本門の十妙を明らかにする
(1)かいつまんで十意を解釈する――十段の1
(2) 生起の順序を論じる――十段の2
(3) 本迹の展開・統合を明らかにする――十段の3
(4) 文を引いてしっかりと証拠を立てる――十段の4
(5) 詳しく本門の十妙を解釈する――十段の5
①本因妙
②本果妙
③本国土妙
④本感応妙
⑤本神通妙
⑥本説法妙
(妙法蓮華経玄義 巻第七下)
⑦本眷属妙
⑧本涅槃妙
⑨本寿命妙
⑩本利益妙
(6) 三世に焦点をあわせて問答によって考察する――十段の6
(7) 麁妙を判定する――十段の7
(8) 権実をしっかりと結論づける――十段の8
(9) 利益を論じる――十段の9
(10) 観心を明らかにする――十段の10
第三項 「蓮華」を解釈する
一 法・比喩を確定する
二 古い解釈を引用する
三 経論を引用する
四 正面から解釈する
(妙法蓮華経玄義 巻第八上)
第四項 「経」を解釈する
一 無翻を明らかにする
二 有翻を明らかにする
三 有翻と無翻とを融和させる
四 法を経歴して経を明らかにする
五 観心の経を明らかにする
第二章 妙法蓮華経の「体」をあらわす――五重玄義(2)
第一節 正しく経体をあらわす
第一項 古い解釈を提示する
第二項 体を論じる意味を明らかにする
第三項 正面から体を明らかにする
第四項 文を引いて証拠立てる
第二節 広く偽を選別する
第一項 凡夫について選別する
第二項 外道について選別する
第三項 小乗について選別する
第四項 偏について選別する
(妙法蓮華経玄義 巻第八下)
第五項 比喩について選別する
第六項 覚りについて選別する
第三節 一法の異名を明らかにする
第一項 異名を提示する
第二項 異名を解釈する
第三項 比喩によってあらわす
第四項 四随に焦点をあわせて論じる
第四節 体に入る門を明らかにする
第一項 かいつまんで門の様相を示す
第二項 門に入る観を示す
一 かいつまんで門に入る境地を示す
二 かいつまんで門に入る観を示す
(一) 蔵教の有門の観
(二) 通教の有門の観
(三) 別教の有門の観
(妙法蓮華経玄義 巻第九上)
(四)円教の観
Ⅰ 円門を選択する
Ⅱ 円教の観察を明らかにする
第三項 さまざまな門の麁妙を提示する
一 能所について麁妙を判定する
二 さまざまな門に焦点をあわせて麁妙を判定する
第四項 麁門を開いて妙門をあらわす
第五節 実相をさまざまな経の体とする
第六節 さまざまな行の体
(妙法蓮華経玄義 巻第九下)
第七節 広くすべての法の体となる
第三章 妙法蓮華経の「宗」を明らかにする――五重玄義(3)
第一節 宗・体を選別する
第二節 正面から宗を明らかにする
第三節 多くの経の因果の同異を論じる
第四節 麁妙を明らかにする
第五節 因果を結論づける
第四章 妙法蓮華経の「用」を明らかにする――五重玄義(4)
第一節 力用を明らかにする
第二節 同異を明らかにする
第三節 歴別(力用の段階)を明らかにする
第一項 個別に迹門を解釈する
第二項 個別に本門を解釈する
第四節 四悉檀に対応させる
第五節 四悉檀の同異
(妙法蓮華経玄義 巻第十上)
第五章 妙法蓮華経の「教相」を解釈する――五重玄義(5)
第一節 大意を述べる
第二節 異なる解釈を提示する――南三北七
第三節 問題点を明らかにする
第一項 南三を批判する
第二項 北七を批判する
第四節 取捨を明らかにする
第五節 教相を判定する
第一項 大綱を取りあげる
第二項 (方便品・『無量義経』・信解品の)三文を引用して証拠立てる
(妙法蓮華経玄義 巻第十下)
第三項 五味、半・満がたがいに成立させることに焦点をあわせる
第四項 統合・不統合を明らかにする
第五項 通・別等に焦点をあわせて問答によって考察する
第六項 数を増やして教えを明らかにする
章安後記
一 異説についてさまざまなことを記録する
(一)『般若経』と『法華経』の同異を弁別する
(二) 経論の諸蔵の会通を試みる
(三) 四経の名称・意義の拠り所を明らかにする
(四) 古の五時・七階の相違を破る
二 自己について述べて師を推し上げ、前を結んで後を生ずる
解説
索引
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