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今夏、長崎に原爆が投下されて70年の節目を迎えます。本書は「核兵器は絶対悪」という思想を世界精神にまで高めていくために刊行されました。地球上に核兵器は必要ない、との14人の叫びにも<似た被爆証言を、日本語と英語で収録し、ナガサキの心を世界に発信します。
【目次】
・発刊にあたって
・長崎被爆地図:証言者の被爆地点
・国連に六万六千人余の核廃絶署名を届ける……吉田 勲
・被爆がもたらした病との戦いは今も続いている……岩永良子
・父母と弟、三人の妹は広島で被爆、
三日後に祖母と私は長崎で被爆……梅林二也
・「原爆が伝染る」とひどい差別を受ける……中尾安子
・祈りを込めて「原爆死没者名簿」を筆耕……谷川正濶
・「被爆語り継ぎの本をつくる」と娘に言われ、
長い沈黙を破る……高比良信治
・被爆を夫に隠し続け、思い悩んだ新婚時代……濱百合代
・原爆は女性にむごい。
生命を宿す「母」を執拗にいじめ続ける……岩本光子
・「入市被爆」を知らず、被爆直後に爆心地に……福下フサエ
・城山国民学校千五百人の児童が百人に……森本正記
・苦しさも悲しさも和歌に託して耐えた母……田﨑弥寿子
・母の遺骨もなく、亡くなったとは信じられない……山口テル子
・被爆死した同胞たちへの祈りをこめ、
チマチョゴリで平和式典に参列……権 舜琴
・十七歳で特攻隊員となり、「死」を覚悟していた……馬場 博
・被爆証言を読んで①……山下俊一(長崎大学副学長)
・被爆証言を読んで②……朝長万左男(長崎原爆病院名誉院長)