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月刊誌「潮」で好評連載中の「羅什―クマーラジーヴァ」が待望の単行本化。
自身を巡って生じる試練の数々に、若き鳩摩羅什（くまらじゅう）はどう立ち向かうのか―
釈尊(ブッタ)の究極の教え《法華経》を漢訳した「名翻訳家」の魂の闘争を描く!!
【あらすじ】
亀玆国王女の命と引き換えに戒律を破って酒を飲むよう呂光から迫られた羅什は、
一気に酒を飲み干し意識を失ってしまう。次に什が目覚めたのは、王女と閉じ込められた寝室の中だった。
什が酒を飲み、王女と一夜を共にして破戒したという噂は瞬く間に町中に広まっていた。
そんな中、王女は什の身の潔白を証明しようと自ら命を絶つ。王女を救えなかったことで自分を責め続ける什は、
自身が果たすべき使命をも否定するようになってしまう。閉ざされた什の心を解きほぐそうとする太郎だったが、
一筋縄ではいかず途方に暮れていた。その時、什の父・鳩摩羅炎（くまらえん）が生きていた時代に什を連れて
いくことを思いつき、トリップを試みる・・・・・・。
