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聖教文庫 創価教育学体系 2
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聖教文庫 創価教育学体系 2
そうかきょういくがくたいけい2

販売価格(税込) 449円

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商品コード

117621

著者・編者

牧口常三郎

出版社

聖教新聞社

ISBN・JANコード

9784412002807

ページ数

269

サイズ

A6判

発売日

1972/12/20

商品の説明

 1930年(昭和5年)初版。教育不毛が叫ばれるなか、牧口常三郎初代会長が、自身の30余年の学校教育の経験と思索に基づき樹立した、独創的な教育学の書である。
 その教育学説は、本書の緒言で著者が「古代の傭兵のように、おのが領分である教育社会にも一顧もされないような旧来の教育学を棄て、新しい教育学を実証的、科学的に蘇生せしめて、実際の教育生活に密接なる関係を保たせようとしたのが、この創価教育学である」と述べているように、従来の教育学が、欧米の教育学説の翻訳であり、学者の机上の教育理論であったのに対して、牧口会長自ら三十余年の学校教育における日々の実践、反省、思索の累積による記録をもとにして体系化し、集大成した新しいものであった。
 その内容は「人生の目的たる価値を創造しうる人材を養成する方法の知識体系」といえる。
 従来の教育の原論であるべき教育学が実際に役立たない根本的欠陥は、理論が先にあって実証的でないところにある。教育学説が観念的哲学理論で構成されていて、実証的に構成されていないからである。
 これに対して創価教育学説は、単なる理論体系を示すのみでなく、具体的な教育改革案、独特の指導法等、科学的教育学として確立されている。あくまでも、実際教育の経験から出発し、そこに存在する幾多の原理を抽出し、法則をつかみ、それを実際教育に適用させていくという、かつてみられない新しい教育理論であった。
 創価教育学説は(1)生活の学問化(2)学問の生活化(3)進化論的考察(4)真理の批判的考察、の四つの過程から樹立され、日常の生活のなかから生まれた応用科学として画期的なものである。実際の教育事実の要素を分析して考察を加え、教育学の研究分野を整理している。
 この学説においては、創価教育学の理念に立ち、教育の目的から教育界を観察して、改善すべき教育の目標を示している。その骨子は教育制度と教育方法の改革である。
 なかんずく混迷する教育界の刷新のため次の二つが殊に大事であるとする。
 第一は教師は教育技術者であるとの論である。ちょうど医師の治療術をもって病人を治すように、教師は教育技術をもって児童を指導、教育する技術者でなければならない。そのためには、教育技術と、その基礎をなす教育学の理解が必要となる。
 第二は抜本的な教育制度の改革案である。たとえば半日学校制度がそれである。その概要は、一般的普通教育とともに、専門的職業教育を小学校時代よりすでに並行して施すかわりに、学生生活を単に青少年の時代に限定せずに、成年期まで延長しようというものである。
 以上のように、多岐にわたる教育制度の改革、教員養成制度の改革、国立教育研究所の改革、教育行政監督権の問題に検討を加えている。
 著者と親交のあった新渡戸稲造氏は、本書について「現代人がその誕生をひさしく待望せし名著」と述べている。

【目次】
第三編 価値論

第一章 諸論=価値と教育

第二章 真理と価値=認識と評価
 第一節 真理と価値
 第二節 認識と評価
 第三節 認識と評価との関係

第三章 認識観
 第一節 認識の過程・同と異=等同意識と差別意識
 第二節 本質と非本質
 第三節 認識の対象
 第四節 直観及び思考

第四章 価値観
 第一節 価値の概念
 第二節 関係性及び関係力
 第三節 価値概念の要素
 第四節 価値の有無
 第五節 価値の正反
 第六節 価値の変化
 第七節 主観的価値と客観的価値

第五章 価値の系統
 第一節 価値の分類
 第二節 経済的価値
 第三節 道徳的価値
 第四節 審美的価値
 第五節 宗教的価値とは何か
 第六節 宗教と科学・道徳及び教育との関係

第六章 人格価値
 第一節 人格価値の概念及び等級
 第二節 人格価値の判定
 第三節 人格価値の要素及び人格教育

第七章 評価法及び創価法
 第一節 評価法原理
 第二節 創価法原理
 第三節 創価活動の種別と社会の分業