世界宗教の条件とは何か 創価大学課外講座
1,320円
【目次】
序章・創価学会の内在的論理とは何か
・キリスト教神学とインテリジェンス分析の方法
・「ポスト・キリスト時代」は存在しない
・「三代会長論的集中」という考え方
・短い文言で時代認識と救済観を示す
・キリスト教よりはるかに民主的
第1章・幼少時代の思い出、戦争に塗り込められた青年時代
・生まれた直後「捨て子」にされた
・大規模経営で池田家の打撃も大きかった
・「江戸っ子」であるという自意識
・祖先の強情さを解釈する背景
・頑固一徹な父、いつも働いていた母
・青少年時代から脳裏にあった生死の問題
・後の公明党創設につながる考え方
・教育の機会は平等に開かれていなくてはならない
・戦争に巻き込まれた庶民の悲劇
・新聞記者か雑誌記者になりたいと思った
・尊いものを教えてくれたH先生
・受けた恩をいつか他者に返す
・純白な心のキャンパスに色を塗る恐ろしさ
・「どんなことがあっても行かせない」と叱りつけた父
・軍国主義の影響で命を捧げる覚悟だった
・魂の飢餓感に苦しんだ先の出会い
・「問答無用、オイ、コラ、黙れ!」
・労働者として働いた工場での経験が役立つ
・自分たちは何を造らされていたのか
・長生きできないと認識、人生の実存的関心が強まった
・生命尊重の価値観を育んだ原体験
・敗戦まで連日続く空襲で東京下町は廃墟に
・終戦まで自身の心と対話し続けた
・民衆はたくましく生きている
・鏡の欠片に込められた生命への思い
・読書を通じて知識を貪欲に吸収していった
・友人と話し合うことで集合知を獲得
・内村鑑三の影響とキリスト教の死生観
・人間の死とは何か、宗教は必要であるか
第2章・運命の師との出会い
・内村鑑三の内面世界を正確にとらえる
・土着化という点で共通する池田と内村の宗教観
・人生を決定づけた師との出会い
・「これだ!」この人の言っていることは本当だ!
・真面目な会話のなかにウイットとユーモア
・あえて視座をずらして物事を語る
・地位や財産があろうがどうにもならない問題
・愛国者の概念は変わる
・日蓮大聖人が覚知した根本の法
・仏様から見れば、天皇も同じ人間
・1947年8月24日入信、活動を開始する
・二つの小説を読み解くことが最適な方法
・続『人間革命』をいつの日か書かねばならない
・小説としての娯楽性と日蓮仏法布教の結びつき
・小説『人間革命』を沖縄で書き始めた理由
第3章・香峯子夫人との出会い、第3代会長就任へ
・宗門が問題にした「第九」演奏
・キリスト教はユダヤ教と訣別し世界宗教になった
・小説『人間革命』の初版を全集に収録してよいのか
・思いを遂げることができなかった編集者時代
・宗教活動と経済活動で全幅の信頼を得る
・夜学は辞め、師からすべてを教わった
・博士号より重い一輪の花
・厳しい状況も宗教的試練と受け止めた
・自らの信仰に忠実な人ほど他者の信仰を尊重する
・鏡の破片を見ながら母に感謝した
・逆境は人間を精査する機会でもある
・「聖教新聞」は戸田と池田の2人の手で創刊
・家ではなく自らの価値観で結婚する
・魂が震えた香峯子との出会い
・単なる男女の結合でなく、信仰共同体を形成
・恩師の価値観に従う息子の生き方を承認
・恩師の祝辞は「にっこりと笑顔で送り迎えを」
・会長に就任した日は「池田家の葬式」
第4章・創価学会と公明党――「政教分離」のあり方をめぐって
・中間団体は民主主義を担保する力
・政教分離に関する政府の立場
・熾烈な攻撃で学会員にトラウマ
・公明党の創立者は池田、原点に創価学会文化部
・なぜ政治参加が必要と戸田は考えたのか
・生活のすべてが信仰で律されなければならない
・政治分野においても人間革命を貫徹する
・創価学会の政治姿勢を小説で示す
・「広宣流布は本尊の仕事」という政治観
・パウロの人間観に近い戸田の考え方
・人間は誰でも仏になることができる
・政治を担う人材育成と地方選への態勢づくり
・公明党と他政党との出自の違い
・魔の正体が明らかになるとき
第5章・夕張炭鉱労働組合問題の思想的意味
・政治分野への進出で起き始めた軋轢
・炭労で想定外の事態が起きた
・背景にマルクス主義の反宗教イデオロギー
・労働組合が前代未聞の宗教弾圧を計画
・撲滅闘争に対し総力をあげて迎え撃つ
・初期マルクスの思想に注目する
・マルクスの宗教観の限界を指摘
・僧侶の観念から生まれた宗教改革には限界がある
・目的のために手段を正当化――その価値観がもたらす悲劇
・レーニンも「宗教阿片説」を継承
・宗教批判イデオロギーと人間主義の闘い
・社会主義国でも宗教は消滅しなかった
・ロシア正教会は政権の意向を忖度する体制のサブシステム
・宗教への無知を指摘することが最良の策
・「創価学会撲滅闘争」の真の意味
・枕元に誰かの気配がして跳び起きた
・民主主義の根本原則を理解していなかった炭労
・「究極的なもの」と「究極以前のもの」との違い
・ソ連共産党のヒエラルキーと鉄の規律を模倣
・創価学会員に対する差別の構造を脱構築
・創価学会員と労働組合に二重忠誠の問題はない
・今いる場所で尊敬を勝ち得る
・逮捕直前の心理的重圧は経験者にしかわからない
・話し合いを求めた青年たちにも池田の精神
・炭労幹部の心に生じた変容
・一難去って、また一難
第6章・大阪事件における権力との闘い
・恩師が解放された日、監獄に入る意味
・捜査当局との闘いを認識
・死ねたら楽だろうとの抑えがたい思い
・妻・香峯子は言葉にできないほど胸が一杯だった
・尾行されている時の鉄則
・権力の魔性との闘いで勝利すること
・警察の予断と偏見による「筋読み」
・買収事件はなぜ起きたのか
・ビジネスや折伏での成功が慢心に
・金という権力の魔性
・場の空気を支配していた間違った情熱
・組織犯罪と決めてかかった警察と検察
・早く保釈されたいとの被害者の心理
・国家機関は合法的に暴力を行使できる
・日蓮が受けた苦難を刑事事件の形で追体験
・弾圧者の中にも無罪を考える人がいる
・「宗教人が政治に関与するのは生意気」
・精神的拷問への耐性
・牢獄は入った者でなければわからない
・「あいつはまだ自動販売機になっていないのか」
・検察官から脅迫を受けた翌日
・創価学会壊滅作戦に出るかもしれない
・事態を根底から揺るがす重大な事実
・無実と知りながら逮捕した検察の謀略
・太平洋戦争中の抵抗に示された国家観
・謀略はどのように作られていったか
・急な呼びかけにも参加した4万人
・偉大なる戦いの成否を決するもの
・「その時は差し入れだけはしてくれたまえ」
・法的技法ではなく、信心で公判闘争に取り組む
・弁護士接見を妨害した主任検事の本音
・「一歩後退、二歩前進」という戦略
・「皆様、大変にしばらくでございました」
・国政で無視できない創価学会の影響力
・会長就任から1年半で200万世帯以上に拡大
・権力の横暴に泣かされた民衆の立場を代表
・起訴されると99%有罪の刑事裁判で無罪
・師弟愛が可視化された無罪獲得
・仏法を基調としたヒューマニズム
・公明党の存在基盤を示した指針
第7章・創られたスキャンダル――「言論・出版問題」の真相
・急成長する創価学会が脅威に映った
・信仰の核心を掴むための手法
・選挙戦の秘密兵器だった『創価学会をきる』
・扇動の道具として最大限に活用した共産党
・竹入委員長の虚偽発言で深刻化
・藤原が展開した印象操作
・保守派ではあるが、宗教観にマルクス主義の強い影響
・現代の基準では憎悪(ヘイト)言説
・50年後、明らかになった、もう一つの顔
・克明に記録されていた接待の様子
・反創価学会という一点で共闘
・創られたスキャンダルという認識
・政治権力と宗教が絡んだ、巨大な闇の力を察知
・妻・香峯子の強い信仰心とユーモアのセンス
・「師子の子は強い」
・1970年、750万世帯達成
・「流れそれ自体」によって世界宗教に発展する
第8章・宗門との訣別――日蓮正宗宗門というくびき
・寛容さを欠きつつあることへの危機感
・学会と党の組織的分離
・言論問題以後、行き過ぎた政教分離
・宗教観と基本的価値観の対立
・七年ごとの不思議なリズム――「七つの鐘」という時代区分
・再開された僧侶による攻撃
・池田が下した重大な決断
・日蓮の教えを継承するもの
・1980年4月29日、「反転攻勢の助走」が始まった
・火蓋が切られた第二次宗門事件
・創価学会と対話する意思はなかった
・世界宗教に発展していくという決意
・僧が「上」、信徒が「下」という秩序への違和感
・世界宗教化への深刻な障害が明白に
・一方的に送られた「創価学会解散勧告書」
・仏教ルネサンス(宗教改革)に舵を切る
終章・世界宗教のへの道を進む
・檀家制度に結びついた葬儀を見直す
・仕掛けられた闘いは正面から受けて立つ
・破門通告の日は「魂の〝独立記念日〟」
・「天の時 遂に来れり 創価王」
・会憲で明らかにされた戦略基盤
あとがき
付録・創価学会会憲全文
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