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この物語のフミョウおうは、釈尊(しゃくそん)の過去世での名を、普明王(ふみょうおう)(須陀摩王<しゅだまおう>・須陀須摩王<しゅだしゅまおう>)といい、どんな約束事も破らなかったといわれています。
一方、ハンソクおうは王の父と雌獅子との間に生まれた王子で、形は人身であるが、足に斑点があるので、斑足王(はんそくおう)(班足王・鹿足王<ろくそくおう>)と名付けられたと仏典に出てきます。
斑足王が成長して王になった時、外道の師に百人の王の首を切るように教えられ、九十九人の王をとらえ、最後の一人が普明王となったのです。しかし、普明王は七日間の許しをもらい、修行者との約束を果たし、斑足王のもとに戻ってきます。斑足王は、命と引き替えに約束を守った普明王に、心を動かされ、普明王と九十九人の王を解放したのです。
このお話は、『大智度論(だいちどろん)』などの仏典に登場し、そのエピソードをもとに創作した物語です。
【対象】小学校低学年~中学年