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「(日蓮の)『深い哲理を知る』こともさることながら、『生き方を学ぶ』ことのほうがはるかに大きな価値があるといえる」-より実践的な視点から日蓮像を描き出したかったという著者の狙いどおりの本にしあがっている。
【目次】
第一章 生活と人生にいきる日蓮の心
「日蓮」の命名に込められた意味/心の財第一/逆境こそ成長の因/方法論にたよるな/目先の利に心を奪われるな/自らが手本を示す/同苦する(南条時光の母への手紙)/退転者の心理/身体と心
第二章 日蓮仏法に脈打つ「仏法の真随」
万人に開かれた「日蓮の仏法」/唱題の姿勢/菩薩の心/「開目抄」の心/発迹顕本の心/現世の信心こそ第一
第三章 門下の育成にみる「師の心」
師の指導を伝える/生涯師とともに/「孝」の心/門下を思う心/日蓮の女性信徒観/師弟の連携
第四章 その生涯に貫く「日蓮の心」
生誕/誓願と出家/修学/立教開宗/唱題行の創唱/謗法弾呵/天変地異/松葉ケ谷の法難と伊豆流罪/竜の口の法難/末法の正師への自覚/鎌倉から身延へ/門下の育成
第五章 現代にいきる「日蓮の心」
日本人の宗教観/生きるための宗教/政治を監視せよ/歓苦の人生哲学/ふるまいこそ出世の本懐
