商品の説明
スリランカ出身の天文学者・ウィックラマシンゲ博士と編んだ「天文学と仏教の対話」。
「仏教は現代科学の精神と十分に両立しうると思います」とウィックラマシンゲ博士は語り、池田名誉会長も“真の宗教は、科学性を持っている”と述べている。
本書は、そのような共通認識に立った名誉会長と博士が仏教と科学との関連性を深く語りあった対談集のワイド文庫化。
語らいでは、21世紀にふさわしい新たな世界観の基盤を仏教に見出している。また、宇宙を人間中心にとらえ、自然を征服の対象ととらえてきた西洋文明の限界が指摘される。その上で、自然との共生を説く仏教の価値観こそがいま求められているとつづられている。上下2巻のうち、おもに上巻では宇宙と人間について、下巻では人間と生命について語らいが展開される。
【目次】
第三章 人類史の転換点に立って
一 宇宙における人間の位置
二 人類史の中の現代
三 核兵器は〈絶対悪〉
四 地球生態系との共存
五 エイズ流行の現状と課題
六 人類共同体意識と天文学の使命
第四章 仏教の平和思想
一 「賢者の論」による対話(1)
二 「賢者の論」による対話(2)
三 平和への仏教者の使命
四 人間のための宗教
五 アショーカとスリランカ
六 「心の平和」論
七 生命尊厳の理念
八 仏教の社会観
九 釈尊と大乗仏教
十 釈尊の「無記」(沈黙)の意味
第五章 生命の永遠性をめぐって
一 心身論と死後の生命について
二 臨死体験と死の不安の克服
三 業と輪廻の思想
四 ガン告知の是非について
五 脳死と臓器移植
六 植物状態・尊厳死・自殺
七 人工授精・体外受精・胎児診断等
八 遺伝子工学の未来
あとがき チャンドラ・ウィックラマシンゲ
全集版へのあとがき チャンドラ・ウィックラマシンゲ
文庫版へのあとがき チャンドラ・ウィックラマシンゲ
注解