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ロシアを代表する作家と、桂冠詩人である著者が、ヒューマニズムを根本に「人間勝利の朝」を目指し語り合った魂の対話、友情のメッセージ。
アイトマートフ氏は本書を「焚き火を前にしての池田氏との対談」と――。「人間主義の炎」が赤々と燃える炉端で、「人間勝利の朝(あした)」への希望を語った魂の対話である。
上巻は「往復書簡 世界を揺るがした三日間」「戦争・文学・青春」「ペレストロイカの遠近」「『新しい思考』と今後」の4章構成。
往復書簡は、“ソ連クーデター失敗と民衆の勝利”を受けて書かれ、名誉会長が氏に送った励ましの言葉や、粛清から54年ぶりに氏の父君の遺骨が発見されたことなど、感動的なエピソードを伝える。
また、同じ1928年に生まれ、同時代を呼吸してきた両者が深い洞察から語る「戦争・文学・青春」、ソ連民衆の「魂」に光を当てたペレストロイカ論……。
本書は、多くの読者の心に「人間主義」の炎を点火するとともに、“日ロ新時代”への友情のメッセージとしても、反響を広げることとなろう。
池田名誉会長と、世界的に著名な作家・アイトマートフ氏の対談集『大いなる魂の詩』(読売新聞社刊)の聖教文庫版。
【目次】
第一章 往復書簡 世界を揺るがした三日間 最も難しい勝利、それは自分に勝つこと!! 賢者の勲章、それは希望・友情-
第二章 戦争・文学・青春 文学への初志 精神の「よすが」への遡行 青年に望むもの 正義の「ありか」とは 母の印象 文化が息づく「場」の継承 「辺境」が生みだす文化の活力 青年期の読書 文学者の社会的責任 「口承文学」の遺産 大地への愛、平和への希求
第三章 ペレストロイカの遠近 環境革命と人間革命 民衆の大地に根差して 文学と政治のかかわり 言葉への信は人間への信 世論・民衆の力 対話の重要性について 調和ある民族の統合 ロシア革命観をめぐって
第四章 「新思考」と今後 核時代と人類の運命 戦力という新しい宗教 国益から人類益へ 制限主権論の錯誤 分断から調和への流れを